ボートゲーム in 南伊勢

伊勢志摩国立公園の南の端 南伊勢町は阿曽浦沖をメインフィールドとしたマイボートによるルアーフィッシングのブログです。

リモコンケーブル交換

12月3日(日)

土曜に道具が足りず断念したリモコンケーブルの交換の続きです、この日は午後から用事を入れて
たので釣りでもないのに朝7時に起きて出直しです。
天気は抜群で風もそよそよ・・・、近来稀に見る釣日和ですが、前日出たのでこの日は我慢・我慢、
メンテに集中です。

先ず、交換前の状況がこんな感じでした。
イメージ 1


















しっかりメンテしてる人が見たら笑っちゃうような状態です。

すでに被覆が破れ、ワイヤーの外側の金属製のスリーブも錆びて膨らんでて、これ以上膨らまない様に
ステンの針金を巻いて応急処置してました。
この膨らみのせいで遊びが多くなり、ワイヤーを押す方向(後進へのギヤチェンジ)に対し、既定のスト
ロークで押すことが出来ずギヤが入らなかったりギヤ抜けしてたことをようやく気付いた次第です。

交換するケーブルはネットで調べると沢山の種類が販売されていて、先ずは長さを調べないと話になり
ませんが、長さは古いケーブルに印刷されている記号を見ると分かるとネットに有りましたので確認して
みたところ、なんせ10数年経過してるのできれいさっぱり消えちゃってました。

しかたないので自分でメジャーで測ってみたところ、その数値がインチ換算で18フィート(5m49cm)
だったのですが、あちこちで曲がってるのと測れない部分も有るので自信が持てません・・。
安いものじゃないので購入してから間違ってたでは洒落になりません、ここは確実にとボートのメーカー
トーハツさんに確認することにしました。
トーハツさんのHPから問い合わせ窓口にメールしてみたところ、その日のうちに返事が返って来て
マーベラス21のケーブルは19フィートで純正品は***です」とのこと。
おお~っ、迅速な回答有難うございます。ってことで自分を信じなくて良かった~(^^)/

長さと純正品が分かったところで、今度は種類ですが、私の船は船外機を上げたときにリモコンケーブルが
結構窮屈な感じで曲がります、ちょうど上の写真でも分かるように、その曲がっている部分で船のモーター
ウェルに擦れるところから損傷が始まったので、もう少し柔らかいもの(曲げ角度が小さくても大丈夫なもの)
は無いかと検索したところ有りました。

ハイフレックス製のC3Uというタイプです。 これが現物の注意書き
イメージ 2



















過去のタイプは最小曲げ角度R200mmだったのですが、なんとこれはR80mmです。このうたい文句を
見て即決でした、しかもMADE IN JAPANですし・・



ということで前置き長くなりましたが、8:30ぐらいから昨日の続きで交換作業開始です。

先ず土曜日に外れなかったリモコンボックスですが、ホームセンターで購入したロングボックスレンチの
活躍で何とか外せましたが、お一人様作業にはネジがコンソールを挟んで供回りするのでバイスプライヤー
必携品ですね、持って来てなかったらまた途方に暮れるところでした。

リモコンボックスが外せたら、図面が無いので復元できるよう構造をしっかり覚えてからケーブルの取り
外しに掛かります。
ケーブルの取り外しはさして難しいことは有りません、割りピンを抜いてケーブル先端のピボットを外して、
ケーブルを固定しているステーを外すだけです。
次は船外機側、こっちはしょっちゅう調整していたのでお手の物です。船外機のカバーを開けて、ケーブル
抑えを外して、ケーブルエンドを固定しているスナップピンを外せばすぐに外れました。
あとはケーブルを固定していたインシュロックタイを総て切断すると古いケーブルはフリーになります。
ここで、各ケーブル先端のピボットとケーブルエンドを外しますが、その前に位置(どのくらいねじ込まれて
いるか)を金尺で測ってメモっておきます。
新しいケーブルに付け替えたとき考えなしに付けると調整作業に手間取ると判断したからです。

次は古いケーブルを引き抜く作業ですが、船外機側に引き抜くか?リモコン側に引き抜くか?で少し悩み
ましたが船外機側の方がRがきついので、リモコン側へ引き抜くことにしました、そして、ただ引き抜くだけ
ではなく新しいのも入れて行かないと行けませんので、古いケーブルの先端に新しいケーブルの先端を
針金で固定して、途中で引っ掛からないように針金の上からビニールテープを巻きました。

先ずはコンソール側から引っ張ります、すると予想通りケーブルを繋いだところがスターンからケーブル
が出ているRのきつい部分に引っ掛かります。今度はスターンにまわり引っ掛かっている部分を手で押し
込み、またコンソールへまわって引っ張るという作業を何度か繰り返しようやく古いケーブルが抜けて
新しいケーブルが通りました。
これを2本通すため2回繰り返してたら天気が良いことも有りますが、もう汗だくです。

後はバラした時と全く逆の方法で取り付ければ一通り作業終了。

イメージ 3



















今回は一番負荷のかかる船外機付近のR部分に予めビニールテープを巻きました、これは前回の様に
被覆が擦れて破れる前にビニールテープが破れるので、破れたらビニールテープを巻き直したら長持ち
するのではないかとの思いで巻いた次第です。

おおよそここまでの作業で4時間、途中でサンドイッチとコーヒーで休憩しましたが、助手が居たらもう
1時間ぐらい早く終わるのではないかと思います。

で、最後は試運転です、一応ケーブルエンドやピボットは考えて取り付けましたのでうまく動いてくれる
はずです。
先ずはバッテリーの電気を流してセルモーターを回すと一発始動!!?? と言いたいところですが
うんともすんとも動きません・・、あれ?あっ、そうだっ!!リモコンを外すときにニュートラルの位置
センサーの配線を外して繋ぎ直すのをすっかり忘れてました。

これを繋いで再始動、今度は一発で目覚めてくれました~(^^)/。あ~びっくりした
次は取りあえず係留したまま後進と前進のシフトを交互に入れて見ましたが、先ず驚いたのはその
シフトレバーの動きの軽さ、おそらく10数年前の新艇の時に味わっているとは思いますが、もうすっかり
忘れててレバーは手の平の腹の部分でトントン押して動かすのが標準作業になっておりましたが
なんとこれが人差し指と親指だけで軽く動くではありませんか・・・、リモコン内部のメカもついでにグリス
アップしたのでその効果も有るとは思いますが、この軽さは感動モノでした。

次に後進の入り具合ですが、これは古いケーブルに付けてあった位置からストロークが伸びたと
思われる分だけ感でねじ込み位置を深くしてケーブルエンドを付けた割にはきちっと入りました、そして
以前は後進にギアが入っても入りが甘くエンジンの回転を上げるとガリガリガリとギアが抜けてしまうため、
あまり回転を上げられなかったのですが、今回は回転を上げてもギアが抜けることは無く、後進でも
それなりにスピードが出ることを改めて知りました。(波が打ち込んできますが・・)

最後は舫いを解いて試運転です。後進は絶好調、前進もギアの入りは問題無し、アイドリングも以前の
回転数のままだし、レバーの動きに対する回転の追従具合も問題無かったのでスロットルの調整も必要
ないかと思います。
ただ時間の関係で船着き場の周りをクルクル回っただけなので、トップスピードの具合などは未だ分かり
ませんが、おそらく問題無いものと思います。

ああ、作業終了~!! なんか達成感がありますね。

最後に作業を終えてオイルだらけの手をママレモンで洗うと、なんかヒリヒリするのでしげしげと手の
甲を眺めてみると、なんと両手とも小傷だらけであちこちから血が滲んでます、作業に夢中になってて
全然気が付きませんでした。

元々機械いじりが好きなので楽しかった証拠ですね。 

【追記】
リモコンからケーブルを外して、先端の真鍮製のピボットを見ると、ケーブルが固い状態で無理して
使っていたのでリモコンのアームと擦れる部分が摩耗していて折れてもおかしくない状態でした。
取りあえず替えが無いのでよく摩耗しているシフト側とほとんど摩耗してないスロットル側を入れ替えて復
元して来ましたが、替えが無い状態で沖に出ているときに折れたりすると面倒なことになります。
家に戻りトーハツのパーツカタログで調べるも、マーベラスに取り付けられているリモコンボックスは
Ass'y標記しかなくピボット単品の品番が分かりません、行き詰ったのでまたトーハツさんにメールした
ところ早速調べてくれて
「対象のリモコンは既に製造中止で手に入らないが、倉庫を探した結果対象パーツ2個だけ保管して
ありました」
とのこと、おお~神様仏様です。リピート購入できない旨了解したうえで着払いで送ってくれることに
なりました。
2個とも買い占めましたが、またリモコンを外すのが大変なので次の上架まで取りあえずスペアパーツ
としてボートに置いておこうかと思います。

それにしてもトーハツさんのカスタマーサービスは親切に動いてくれて助かりました。
有難うございます。