ボートゲーム in 南伊勢

伊勢志摩国立公園の南の端 南伊勢町は阿曽浦沖をメインフィールドとしたマイボートによるルアーフィッシングのブログです。

スカッパースルハル改造(上架レポート)

1月20日(土)・21日(日)

前回にも少し触れましたが、本来は2月に予定してたボートの上架が、造船所の都合で急遽この
週末に上げることになりバタバタでしたが何とかほぼ予定通り作業終了出来ましたのでレポート
します。

今回の上架で予定してて完了したことは

 1、船底清掃+船底塗料の上塗り
 2、魚探振動子をスルハルキットを使ってインナーからスルハルへ変更
 3、旧スカッパーを新しいものと交換し、イケスの水漏れ修理
 4、補機用燃料ホース増設
 5、主機のギアオイル交換
 6、補機のギヤオイル、エンジンオイル交換
 7、主機、補機ともアノード+トリムタブ全交換

予定していて出来なかったことは

 8、リモコンケーブルのピボット交換
 9、電装系のターミナル類の錆が出たものの交換

でした。

以下レポートです。

1、船底清掃+船底塗装の上塗り

  高圧洗浄だけ造船所にお願いして、塗装は今回自分でやりました。
  中腰で作業してたので普段の運動不足も有り現在背中の筋肉痛と交戦中ですが、少し塗るのも
  上手くなったのか塗料もいつも2ℓ使うのところ、今回は1.6ℓで済みました。

2、魚探振動子をスルハルキットを使ってインナーからスルハルへ変更

  これは今使ってる魚探が50kHz・200kHzの2周波対応なのですが、振動子をインナーハルに
  取り付けた為50kHzの方はノイズがひどく浅場・深場とも使用できない状態で200kHzの方は
  浅場なら使えるが、水深が90mを超えると、感度が落ちてしまいノイズっぽくなることと同時に
  水深のデジタル表示が出なくなるという問題を抱えてました。
  (海底ラインは表示されるのでアバウトな水深は分かる)

  魚探の取り付けはボートを購入した際、魚探の機種選定をしたのちは取り付け含めボート屋さんに
  一任してたので、こんなものなのかな~と思ってたのですが、最近は100m越えの水深まで落ちる
  こともしばしばで何とかならないかな~と思ってたところスルハルにすると改善できることを知り
  今回の改造となりました。

  今回取り付けるスカッパースルハルキットというのはリガ―マリンさんが開発した物らしく、スカッパー
  に振動子を取り付けることで簡単にスルハルに出来、且つ大きな工事が要らないというものですが、
  取り付けられるスカッパーの種類がヤンマーのSRスカッパー限定となってます。
  当然私のトーハツ製の船にはそのようなスカッパーは取り付けられていないので新規でSRスカッパー
  を取り付ける必要が有るのですが、ここで考えなければいけない事が既存のスカッパーの1個をこれに
  変えるのか、それとも新しく船に穴を開けてスカッパーを増設するかです。

  既存のスカッパーを改造すると2個あるスカッパーの内1個が振動子に占領されてしまう為、もし
  イケスを使いたいとなった場合水が循環しなくなることと、既存のスカッパーと比べSRスカッパーの
  必要穴径がだいぶ大きく、結局大掛かりな工事が必要となるため費用的にも新設とあまり変わらない
  とのことで、最終判断として、もう一カ所新たに穴を開けて増設することにしました。

【SRスカッパーを取り付けた写真】
イメージ 1





















   SRスカッパーの取り付けは船底に穴を開けるという最悪命にかかわることなので、プロにお任せする
  ことにして私は既存振動子の取り外しと、イケスから魚探までの配線を担当、

  振動子はキャビン奥の船底センターにシリコンで貼られているだけだったので、振動子と船底の間に
  カッターナイフの刃を差し込んでいき徐々に剥離して10分ほどで外れました。

【外した振動子の写真】
イメージ 2



















※なんかキャビン内の船底部分汚いです。いつもここにクッション代わりにお風呂マットを引いてるので
  汚れに気が付きませんでした。 ということで取り外した後せっかくなのでキレイキレイにしました。

  その後振動子に付着している余分なシリコンを除去してスルハルパーツにゴムパッキンを挟み込む
  ような形で取付プロが取り付けてくれたスカッパーにねじ込めば振動子の取付は完了です。
 
【振動子を取付けた後の写真】
イメージ 3



















   あとは配線となりますが、私の船は魚探を取り付けてあるコンソールからイケスまでは2つのFRP製の
  壁が有ります。
  造船所のプロと相談して、なるべくイケスの高い位置に配線ギリギリの穴を開けて、そこから配線を
  出して、キャビン側の壁にも同様の穴を開けてそこへ抜くという方法に決定、なるべく穴を小さくするため
  魚探に接続するためのコネクタプラグ部を切断して線材だけ穴から通して、位置が決まった時点で
  結束バンドで線を固定しその上からシリコンで穴を塞ぎました。
  
  あとは切断したプラグ部を分解して切断した配線部を除去して線材から被覆を剥いたリード線を再度
  半田付け、余剰の線を線処理した上で魚探に繋ぎこんで完成です。

3、旧スカッパーを新しいものと交換し、イケスの水漏れ修理

  これも以前から気になってたのですが、イケスの既存スカッパー部から水漏れしていて、スカッパー
  のパッキンなども新しいものと交換してみたのですが効果なく、せっかくイケスから総て水を抜き出し
  ても翌週来るとまた溜まってるという状態でした。 
  おそらくスカッパーを固定しているボルトか、水密用のシリコンの一部が劣化して漏れているのだと
  思います。
 
  私は釣った魚をその場で〆てクーラーに放り込むので、イケスを本来の目的で使いません、道具
  入れにしたかったのですが、この水漏れのせいでそれも叶わず、またちょっと前に補機を増設した
  ため、トリムがスタンヘビーになってしまっていて、イケスに水を入れるとさらに悪い方向になります。

  いつか、チャンスが有ったらスカッパーごと交換してしまおうと考えていたのですが、今回SRスカッパー
  の取付と同時にこれもプロにお願いるすことにしました。

  既存スカッパーはまたまたトーハツさんのサービスへ連絡して純正品の種類を教えてもらって、ネット
  で取り寄せたのですが、スルハルキット含め、上架日が前倒しになった為、パーツの着荷が上架まで
  に間に合うかが一番の問題でしたが、何とか間に合った次第です。

4、補機用燃料ホース増設

  補機を取り付けた際、同時に2台動かすことはないとの前提で燃料ホースは増設せず、主機と共通で
  既存の物を付け替えて利用してたのですが、補機を時々動かしてやるのにこの燃料ホースの付け
  替えが面倒くさく、そのため補機を動かす機会が減ってしまい、調子が悪くなることが予想されたので
  この機にモーターウェルの壁にもう1カ所穴を開けて補機用燃料ホースを増設しました。
  (これで補機も常に燃料タンクと繋がっている状態となります)

  この作業も船体への穴あけと防水処理はプロにお願いしましたが、電工用のケーブルエンドをうまく
  使ってもらって止水成功しました。(写真忘れましたが・・)

5~7はいつものルーチン作業ですので、私がギヤオイルを被った( ;∀;)以外は特筆するようなことは無く
割愛します。
8、9は特に上架の時でなくても出来る作業ですし、時間が押したら別の機会にと思ってたところ、やはり
イムリミットまでに手が付けられずまた今度ということになりました。

船の方は1年かけて蓄えた水垢+海藻もすっかりきれいになってこんな感じで蘇りました。

Before
イメージ 4





















イメージ 5




















After
イメージ 6





















イメージ 7




















2日目は潮が低くなると下架できなくなるので10時過ぎに作業終了、船を海に下ろして魚探の様子や、
イケスの水漏れ状態確認のため沖までひとっ走りです。

走りは船底清掃したおかげですこぶる快調、新しく増設したSRスカッパーも造船所の方で極力船底から
出っ張らない様に船底を削って取り付けてもらったのでまったく気になりません。

走行中の魚探の映像は200kHzの方は少し良くなったかな程度でしたが、50kHzの方は激変で今まで
少し走るとノイズで何が何やら分からなくなってたのですが、ほぼ200kHzと変化がないレベルまで改善
しました。
そして特筆すべきは、沖出しして130mまで落ちて様子を見たところ両周波とも完璧に機能してるという
ことです。

海底もくっきりすっきり、水深のデジタル表示も途切れることなく表示され続けています。
200kHzだと分かりにくくなる深場の海底の質も50kHzだと良く分かるんですね、初めて知りました。
「おお~、こんなことならもっと早く対応して置けば良かった」というのが正直な感想で、インナーハルへの
振動子取付で不満を持っている方には強くお勧めです。
(船底に穴を開けるということに若干の抵抗はありますがイケスの中なら万一浸水しても安心ですから)

あとはイケスの水漏れですが、しばらく走ってからイケスを開けると、なんと空だったイケスに水が入って
ます。
既存スカッパーの交換で直らなかったのか?それともSRスカッパーの取付に問題があったのかと、
色々チェックしたら、どうも振動子を取り付けたスルハル部のねじ込みが甘かったようで、ドライバーの
先端を突っ込んで回したらもう半周ほど締め込めました。その後もう一度浸水した水を汲みだして、雑巾
で最後まで拭き取って2時間ほど様子見ましたが、どうもこの締め込みが甘かったのが原因だったようで
その後浸水は止まってイケス内は乾燥した状態を保ってました。
あ~びっくりした、これで安心して帰れます、来週1週間放置した後問題無ければ予定通り用品入れと
して活用する予定です。


で、試走行とはいえせっかく沖に出るのに私が釣り道具を持たないわけがなく、短時間でも少し釣れた
ので写真上げときます。

イメージ 8





















上記のようになんやかんやしながらの釣りだったことと、昼から風が強くなってプラスティモのシーアンカー
では対応できなくなったのですが、トップウォーターのシーアンカーに変えるの面倒くさかったので早々に
納竿したため正味1時間半ほどの釣りでしたが、なんかそれなりに釣れました。

この日はスロージギングとラバージギングを半分づつぐらい交互に持ち替えて釣ってましたが、反応が
有ったのは総てラバージグの方でした。
釣れた魚を見ると根魚も既に卵をパンパンに抱いてるようで、ちょっと活性が上がってきたような気がします。
マダイももう直ぐかもしれませんね。

【追記】
初日のお昼はキャンプ用のストーブを持ち込んで上架した船の上でカップラーメンとおにぎり+ノン
アルコールビールで食事しました。

イメージ 9



















このストーブは私が学生の頃から愛用してるもので、30年以上故障せずに動いてます。
なんか若かりし頃、バイクにテントを積んで一人でツーリングに出てた頃のお尻がくすぐったい様な感覚を
思い出しました。