ボートゲーム in 南伊勢

伊勢志摩国立公園の南の端 南伊勢町は阿曽浦沖をメインフィールドとしたマイボートによるルアーフィッシングのブログです。

やってもうた!!

10月24日(土)


テレビでよく大間のマグロ釣りの番組見てて「海は繋がってるからひょっと

したらこんなデカイ魚も食うかもね?」とか時々冗談でかみさんにそんな話して

たんですが・・・

 

この日もベイトが流れてしまわない内に先週のような青物を釣りたいとの思いで

出船ました。

いつものルーチンで浅場をやってから深いところへ落ちるという流れですが、

この日は浅場を早々に切り上げて先週ベイトが湧いてた深場へ移動、まだベイトが

居るかなと魚探を見ながらスローで流してたのですが、チラホラとは映るものの

先週とは段違いに少ない感じです。

まあでも、やってるうちに濃くなるかもとしばらくメタルとラバーを持ち替え

ながらやってたのですが、根魚1匹釣っただけで撃沈・・・

この場はダメかなと同じ深場でもいつもウッカリカサゴを拾ってる115mの

根が少しあるポイントへ移動、今度はメタルオンリーで釣り始めました。


実は、この日は大きいの釣りたい以外にもテーマが有って、私はいつもあまり

ルアーを変えず釣れないと場所を変えるタイプなんですが、一度ルアーの違いで

反応が変わるのを体感したくて自作メタルジグの同一ブランクでカラーバリエー

ションを5種類ほど作ってみたのでそれをローテして魚の反応の違いの実証を

スタートしてみました。

で、1つ目、二つ目と自信の有るものから投入したのですが反応はなく、3つ目に

試した一番手間の掛かってない(ホログラムを貼らず塗装と蓄光シールを貼って

コーティングしただけのやつ)タイプのジグを落としたところ、反応がコロッと

変わってレンコダイ、ホウボウ、大型のアジと小さい魚ばかりでしたがほとんど

入れ食い状態に・・・

「こいつはいいかも!!」ぜったいそのうち良いのが食うという確信が湧いて

きました。

 

水深115mからスタートして小一時間経過していたので船は北西の風に押され

て水深130mラインに差し掛かっていた時でした。

レンコダイを釣ったあとジグを再投入するため風下にちょい投げして着底を待って

いると、体感ですが60mぐらい沈んだあたりでフォールが止まり竿にわずかな

震えが伝わってきました。

「何か食った!!」とスラッグを巻き取りおもいっきり合わせたところ、竿にドン

っと鈍い衝撃が・・・

その直後ソルティガのスプールが逆転し始めどんどん糸が出て行きます。それも

すごいスピードで止まる気配なし・・・・

最近はラインシステムに自信が付いてきたので強気のドラグ調整しているのです

が、ラインの出が止まらないので少しづつドラグを締めてMAX10kgまで

掛かるドラグを体感的には8割ぐらいまで締めた時点でようやく走りが止まり

ました。  その間100mは出されたと思います。


私の道具ではもうどの部分が破断してもおかしくないレベル、PEもガイドに

擦れてピキピキと変な音がしててこの時点では走りを止めてるだけでリフトなど

とんでもないって感じです。

ラインはだいぶ斜めに出てるのでボートを動かして魚に近づけば少しはライン

回収できると思うのですが、強風の為パラシュートを引いてたのでそれも叶わず・・

ただただ耐えていること15分ぐらいか、突如魚がこちらへ向きを変えたようで

テンションが緩み巻き取れるようになったので大慌てでライン回収!!だいぶ

挽回できたのですが、途中からまた違う方向へ走ってまた出され・・・

で、こんなことを繰り返すこと1時間以上経過、もちろんジギング仕掛けでこれ

ほど時間が掛かったことなど初体験でもう腕も背中もパンパンです・・

それでも あきらめずに頑張った結果ようやく船の下25mぐらいまで寄せて

来ました。

単色PEを使ってるのでラインカラーからは水深読めませんが、この距離に

 なると魚が大きいからか?魚探にずっと映ってるのでどの水深に居るか分かり

 ます。

 

ようやくこの時点で何とかなるかも?って思うようになったのですが、これ以上

巻き上げて船の周りを回られたらシーアンカーにラインが触れる可能性が高いのと

船のエンジンを掛けて向きを変えられるようにしないと船底にラインが触れて

ブレイクするかロッドが折れるか・・・いずれにせよなんとかシーアンカーを揚げ

ないととの考えに至り思いついたのが少しの間トローリングポストに竿を預けて

その間にシーアンカーを揚げてしまおうでした。

手を放すことでテンションがなくなりフックアウトする可能性はありますが、一か

八か1分程ならと賭けてみることにしました。

で、トローリングポストに竿を挿して少し様子見、大丈夫そうだったのでシーアン

カーの回収に入ったところ「バキンッ!!」という大きな音と共に竿とリールが

海中に引き込まれて行きます。手を伸ばそうとしましたが間に合わなかった・・・

そうなんです、トローリングポストの縁を支点として竿を折られました~( ;∀;)

残ったのはヤマガブランクスと書いて有るリールシートよりロッドエンドの部分

だけ・・・ 

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私のせいで殉職したヤマガブランクスの残骸

 

テンションが緩むことは心配しましたが、竿がこの部分から折れるということに

考えが及びませんでした・・・ 

ヤマガのギャラハドはちょうどトローリングポストに接触する部分がブランクス

むき出しでアルミのトローリングポストの角が破壊の起点になったのでしょう・・・

 

その後はショックのあまり船の上でしばらく空を見上げてひっくり返ってました

・・・  なんという間抜け・・・

夢に見た大型の魚に出会えたのに 魚には逃げられるわ、大事なメタルの道具一式

水没という最悪の事態を招いてしまい ラバーで継続するという選択肢も有りま

したがさすがにこの日は戦意喪失でそのまま帰港することとしました。

 

船べりまで寄せても絶対入らないと分かっているタモと氷を割る目的で積んでいる

手鉤以外に取り込む道具も無いので最終船に上げられたか?と考えると確率は低い

ですが、せめて顔だけでも見たかった・・・

 

小学生の時に小川でのハヤ釣りから始まって釣り歴50年近くにして最大の大物との

出会いはこんなしょっぱい幕切れとなりました・・・ 

記憶が薄くなるまで寝つきが悪いんでしょうね~ 後悔しても時間は戻らないんですが・・・

 

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ああ、一応大きいのが掛かるまでの釣果はこんな感じでした、小っちゃいのばっかり

ですが、釣れるジグを投入してから小一時間での釣果です、上げ下ろしの時間を除く

と入れ食った感じで、さあこれからってときだったのですが・・・

 

この日の収穫としては一番簡単な作成方法で釣果の上がるジグカラーを見つけたのと

自作のアシストフック含め道具が思ってたよりタフだったってことですかね。

 

あと、最近思うこととして 去年ぐらいから100m以深のポイントに良く入る

ようになり、よりデカイ魚と出会う機会が増えてきました ギャフか?銛か?ラン

ディングネット以外の取り込み道具も真剣に考えないといけないかな~っと


【追記】

次の週末にも釣りするためには、それまでに道具を揃えないといけません、何とか

かみさんに頼み込んで出費のOKもらったので早速釣具屋を回って手配しました、

決めた道具は以下の通りです。

 

 リール:ダイワ ソルティガ 15HL-SJ

     今まで愛用してたソルティガZ20の後継機種は35Nだったのですが、

     釣具屋で現物を持たせてもらったら あまりの重さにドン引いて

     しまい、もう少し軽いこれにしました。

     シマノのOCEAも考えたのですが、息子と被るのでパス。

 

 ロッド:OLYMPIC 20PROTONE PROTOTYPE 20GPTNPC-67-3-SJ

     慣れたヤマガのロッド探したのですが、もう廃盤なのかどこも

                  取り寄せになってて間に合わないので違うの探した結果です。

     店頭に置いてなかったのでネット注文、某有名ロッドのOEM先

                  なのでコスパ最高との口コミに惹かれました。

     ※この竿に限っては結構な値段しましたが・・・

     OLYMPIC!私が子供の頃はダイワと並ぶ大手だったのですが、

                 すっかり影を潜めちゃったメーカーです、復興を願う意味も

      込めて・・・

 

 PE :OCEA JIGGER MX4 2.0号 LIMEGREEN 300m

     今回使ってたラインのリピート買いです、これだけの負荷を掛け続け

                 たのに破断せず頑張ったので強さを買いました。

                 メルト製法とのことで使ってても毛羽立ちが起こらなかったので見た

                 目にも劣化が少ない気がしました。

     張りが有るので使用開始時はバックラッシュしやすく扱いに苦戦しま

     したが、適度に馴染んでくると気にならなくなりました。

     何より長いラインは単色が少ないのでフグ対策には貴重な存在です。


以上、ライン以外は使ったことない道具なので使用感などまたインプレしますね。

まあ、これだけ揃えるとどれくらいの出費になるか?ジギング経験者ならお判り

でしょう・・・

今回も大散財です。