ボートゲーム in 南伊勢

伊勢志摩国立公園の南の端 南伊勢町は阿曽浦沖をメインフィールドとしたマイボートによるルアーフィッシングのブログです。

油圧操舵装置故障(Part3)+釣行

9月26日(火)~9月30日(土)

油圧操舵の件、やっと金属補修剤が届いたので早速使ってみました。

【Monotaroで見つけたG-METALってやつ(GM-2000)】
イメージ 1



















開封してみるとGM-8300の姉妹品だと思っていたら全く違う物のようで、主材と硬化剤がちょうど
ロールケーキの様に2層の円筒形に成型されているもので、これを必要な分だけ輪切りにして、主材と
硬化剤が良く混ざるように手で揉み込んだ後補修部分へ押し込むという使用方法です。

固さは油粘度ぐらいでまったく思っていたものと違いました。(もっと食いつきの良さそうなゲル状のものを
想像してました)
GM-8300の方はクリーム状の主材と硬化剤が分かれて入っていて、使用前に混ぜて塗布するもので
粘度も低く同じGMから始まる品番でも似て非なるものだとこの時分かりました。
(このとき少し悪い予感が・・・)

でも今はこれしかないので取りあえず使ってみることに・・・
先ずは手で練り練りしますが、1分も混ぜていると発熱し出して硬化が始まってきます。
慌てて補修部に塗り付けましたが、油分などまったくなくリューターで荒らして足つきを良くしてあるはずの
補修部に食いつかず、逆に私の手の指に引っ付いて手を放そうとすると指の方へ引っ張られて補修部から
剥がれてしまうという始末・・・、それでも何とか肉盛り出来たのですが・・、もう超悪い予感がします。

15分ほど放置するとカッターナイフで削げるぐらい硬化が進みますので早速整形開始、ネット上の商品の
説明文には金属のように固くなると書いて有りましたが、カッター刃も入るしやすりでもよく研げます・・・、
ここでも思っていたものと違うし、更に悪い予感増大・・・

【樹脂部成型後の写真 パッと見上手く行ってるように思えますが・・・】
イメージ 2



















更にルアー用のウレタン塗料で塗装して修理跡が分からなくなるようにまで綺麗にして・・・
イメージ 3
















と ここまでは良かったのですが・・・

完全硬化するまで1日置いて翌日、一番の難関3方チーズのねじ込みを行ったところ

「やっぱり・・・」

でした。

音も無くものの見事に補修剤とシリンダーの界面が剥離してクラックが入ってしまいました。
食いつきが悪かったので心配してましたが・・・、これでオイル漏れを防ぐ目的としては用を足さない
ことが分かりました、大失敗です。

 さて、どうするか・・・?

もう2週間も釣りに出てないし、また新しい補修剤を試しても上手くいく保証はありません。
とにかく直ぐに直せる方法が前提で思案の挙句思いついたのが、シリンダーのメネジが完全に溶けた
訳ではなく、奥の3山ぐらいは残っているので、ここまでチーズをねじ込んで、この3山程度でオイル漏れ
を止めてしまえないかでした。

3方チーズのネジ部にミイラのようにシールテープを巻いて、パイプレンチでシリンダーに亀裂が入るの
ではと思うぐらいまでねじ込んでみました。(割れてもダメ元なので)

何とかシリンダーは割れずに済みましたが、上手くいったか確認するのに、シールパーツを交換した
ピストンやストッパー等を急ぎ組み込んで、チーズの出口を塞ぎシャフト(ピストン)を動かしてみたところ
なんとかエアー漏れはしていない様子です。

 「お~、何とかなるか・・?」

あとは先っちょしか正常にねじ込めていない3方チーズの補強とこれ以上腐食しないようシリコンでチーズ
周りを防水処理して何とか完成。(結果論ですが、最初からこうしておけば良かった)


さて、早速船への取り付けですが、取り付け自体は特にトラブルなく、オイルホースを繋いでエア抜き
入ります。

【復活したシリンダー】
イメージ 4



















ハンドルの根元についているオイルポンプの蓋を開けてすっかり減ってしまったオイルを補充、シリンダー
の3方チーズのホースを繋いだ方と反対側のエア抜きネジを緩めてハンドルを右へ左へ交互に回して
いきます。
最初はエアーが出てきますが、その内オイルが吹き出してきますので、エア抜きのねじを締めてこれで
エア抜きは一旦終了・・?

一応船外機は元のように向きを変えてくれますが初めての作業なので、これでエアが総て抜けたのか
良く分かりません。
手で船外機を左右に振ると少しですがシリンダーも動いてしまうのは未だエアを噛んでるから・・はて?

う~ん、正常な状態が頭に入ってないのでこれで良いのか良く分かりませんが、まあ、取りあえずは走れる
状態になったのでちょっと様子を見ることにします。(しばらく使ってまたエア抜きしてみて変化を見ます)
ところで、オイルは2ℓ買ったのですが、実際ポンプに補充したのは1ℓ缶の半分ぐらい、ずいぶん無駄使い
してしまいました。

ネットで情報を探しているとき新品の油圧操舵装置セットに用意されているオイルがだいたい2ℓだった
ので、それだけ買っておけば大丈夫との判断だったのですが・・・、なんか使い道有りますかね・・・?

ということで3回にわたって修理のリポートしましたが、樹脂で補修するというのは大失敗に終わりました。
最終力技でなんとかオイル漏れは止まりましたが、強度的に不安が残りますし、今度腐食が進行したら
もう諦めて新しいシリンダーを購入するしかありません。

ここまで腐食する前に気付けば、もっと長く使えたはずですが・・、普通見ないですよね~シリンダーの
裏側までは・・



10月1日(日)

この日は早速試運転兼2週間ぶりの釣行です。

船について先ずオイル漏れしてないかシリンダ周りをウェスで拭き取ってみましたがオイル漏れは
どうやら無さげで一安心。ハンドルを回しても以前のように動きます。

急ぎタックルの準備をして早速出船、走ってみるとちゃんと舵は切れるのですが、以前と比べると
何となくハンドルの遊びが増えたような気はします・・、未だエア抜きがちゃんと出来ていないのか、
元からこんなだったか・・?

でも少し走ってるうちにそんなことも忘れて以前と同じように釣りに集中してたのですが・・・、中2週間
空いて情報が全くないのも有りますが、この日は渋かったです。

【貧果】
イメージ 5


















通常半日浮いてると、釣れなくとも2回や3回はマダイらしきアタリが有るのですが、この日は1回有った
だけ、それもトレーラーの先を咥えて引っ張ったぐらいの途中で重くなった程度の・・・

結局70m~100mぐらいまで思いつくポイントを回りましたが、外道が散発しただけでした。

久しぶりなのでいつもより長く13:30ぐらいまで浮いていたのですが、雲行きが怪しくなって来たので
急ぎ退散することに。

船着き場へ戻り、もう一度エア抜きをしていると案の定雨が降って来ました。それも大雨・・

Tトップの下でしばらくじっとしてると直ぐに小雨になったので急ぎ片づけをして、また振り出す前に退散と
なりました、よってハンドルの遊びが改善できたかはまた次回ということで。

まあでも、取りあえず船が直ったので 今回はこんな釣果でも良しということで・・・